いま再び注目される熊谷守一の魅力
熊谷守一
1922(大正11)年、42歳の時、24歳の大江秀子と結婚。戦争を挟んで5人のうち3人の子供の最期を看取る。戦後は明るい色彩と単純化されたかたちを特徴とする「モリカズ様式」とも呼ば れる画風を確立。晩年は身近な動物や植物、身の回りのものを深い洞察力をもって描き独自の画業を切り開いた。97歳で亡くなる数ヶ月前まで書や墨絵を描いた。対象の本質を捉えた絵と、 力みのない自然な書は、今なお多くのファンに愛され続けている。
45年暮らした住まいの跡地には熊谷守一美術館(東京都豊島区)が建ち(1985年開館)、故郷の付知町(岐阜県中津川市)には熊谷守一つけち記念館(2015年開館)がある。